ゴミ捨て場から拾ってきたようなオンボロスーパーカブC50を生き返らせて2種登録。
やはり、ホンダのバイクは素晴らしい。
どんなに年代物でもぼろぼろでも簡単に生き返るのが このバイクのいいところどぇーす。 では早速・・・
作業の内訳
- フロントフォークの交換
- 前後タイヤの交換
- カウンターシャフトベアリングの交換
- 50ccから80ccへ排気量アップ。
- インテークとキャブレターの交換
- 前後スプロケットの交換
* 今回はヘッドアセンブリーは取り合えずノーマルを使用します。
知り合いから1万円で譲り受けたぼろぼろの スーパーカブC50(雨ざらしで乗っていない)セルモーターなし12V仕様を、排気量アップで2種登録して 2段階右折から解放です。
とりあえず、部品が揃うまで適当にエンジンを手入れして、50CCのままで通勤に使っていましたが、いよいよ2種登録への変更です。
作業時の写真はありませんが、ひん曲がったフロントフォークはヤフオクで購入した リトルカブのフォークと取り替えました。(実は、落札時にうっかり間違えて入札してしまい、寸法が違っていたのですがもったいないのでそのまま強引に取り付けました。なのでフォーク部分だけ色違いです。)
フォーク交換時、ついででタイヤも新品へ。もちろん安いノーマルタイプ。
下の写真は、カウンターシャフトのシールが潰れてしまったので引っ張り出したものです。
実は、この間仕事の帰りに走行中のエンジン内部からカラカラと音がするようになり、次第にギヤに異物を嚙んだようにガクガクとしだしたのです。
取り合えずだましだまし家までたどり着いたのですが、車庫の手前20メートルほどのところで車輪がロックしてしまったのです。
スプロケットを外してみると、なんとカウンターシャフトのベアリングがなくなっていたのです。
当然シャフトはグラグラで、チェーンもたるんでいました。
そんなこんなで、エンジンを下ろしクランクケースを開けてみます。
スーパーカブのエンジンは実にシンプルで、それでいて完成度が高くさすが世界のホンダですなぁ。
写真中央のベアリングはギヤシフト用のシャフトが通ります。 その左側にある大きな穴の部分がカウンターシャフトが通るのですが、ベアリングが破断しボールはすべて(多分)ケース内に転がっていました。
よくギヤの歯が欠けなかったなぁ。冷や冷やもんですよ。
まあ、中を掃除して、ベアリングのボールを7個拾い出しました。
全部で何個なのかわかりませんが、もしかしたらオイルを抜いた時にいくつか出たのかもしれませんね。
ミッション部は無事でした。
クランクの右側の内部もきれいにしましょ。
カウンターシャフトの残っていたベアリングの残骸(インナー)を引き抜きます。
特殊工具は必須ですね。
写真上の2個のリングが破断したベアリングの内と外のハウジングとボール、下にあるのが新品のベアリングです。
べリングを取り付けた後は、ひたすら元の形の組み立てます。
腰下が組みあがったら、次は腰上を組み立てます。
Amazon で購入した安物のシリンダーとピストンのセット(80CC)を取り付けます。
この際なので、キャブレターも排気量に合わせて大口径のものへ交換です。
インテークやベアリング類他、工具なども Amazonでまとめ買いです。
購入したキャブレターに付いていた燃料コックは ON-OFF のみでしたので、オリジナルのリザーブ付きのものと付け替えました。
値段からして、中華製であることは間違いないでしょう、でもバリもなく割ときれいに作られています。
口径は、ノーマルとの差は歴然ですね。
キャブレターに合わせて、インテークマニホールドも交換です。
もちろんアマゾンで購入した安物ですが、ひどいバリもなく結構きれいでした。
もう少し磨きが掛けてあればなお良しですけどね。
使用したビッグキャブレターは、 スーパーカブ 50/70/90 ケイヒン PB16 同等 PZ19 カブ90 互換品で中華性の安物です。
とりあえずエンジンをかけて、クラッチのレリーズポイントの調整をします。
カムシャフトやヘッドアセンブリーは今回はノーマルのままです。
予算が回れば、そして気が向けばそのうち交換します。
標準のエアークリーナーはこれまた安物のスポーツクリーナーに交換し、とりあえずエア調整とアイドリングの調整をしました。
(後で気が付いたんですが、このクリーナーだと雨の日は走れません・・・まあ、いいか。)
ニードルの位置は、5段階のうちの3番目(標準)のまましばらく走りながら燃費との兼ね合いで再調整をしていこうと思います。 メインジェットはそのままで。
バルブ類がノーマルのままでの排気量アップとキャブとエア栗交換ということなのでしょうか、エア調整が結構面倒でしたね。
スプロケットも交換
スプロケットは、ノーマルが前13丁 後40丁 から 前15丁 後37丁 へと交換し、ギヤ比は3.077から2.467に変わりました。
ついでにチェーンも新品へと交換です。
このC50タイプはギヤが3速しかないので、これだけのギヤ比の違いでも10kmほど最高速が伸びます。
排気量が増えた分少しだけトルクが太くなったようで、スプロケ交換にも関わらず登坂時の速度低下が以前よりはましになったようです。
ただ、やはりノーマルバルブのままだし、3速フルスロットル時には若干のもたつきが見られるので、まあ気が向いたらヘッドアセンブリーを交換して、ハイカムでも入れてみます。
当面は、低速でのんびりと走りながらキャブの再調整などをしていきます。
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